新年の準備をする前に!意外と知らないアノ風習の由来とは?
子供の頃、1月1日に届く年賀状の枚数が楽しみだった!という方も多いのではないでしょうか?また年の瀬になると忙しい合間を縫って年賀状の準備に追われる方も多いですね。
日本人にとって馴染み深い『年賀状』という風習はいつから始まったのでしょうか?ここでは意外と知られていない由来について詳しくご紹介します。
いつから年賀状の風習はあるの?
新年の挨拶をする「年賀」という風習は古代エジプトなど四大文明の時代からありました。気になる日本の「年賀」の由来ですが、古くは平安時代までさかのぼります。
平安時代には年の初めにお世話になった方や親戚の家を回り挨拶を行う「年始回り」という習慣がありました。この「年始回り」は大正時代まで行われていました。
この風習は江戸時代になると大きく変化をします。江戸時代になると一部の武士や商人の付き合いが広くなり、すべての家を回りきれないことから飛脚を利用して
書状で挨拶を済ませるようになります。
この「年始回り」を簡略化して書状で挨拶を行ったことが今日の年賀状の由来とされています。
すっかり国民行事に!
古くは平安時代の風習を由来に持つ年賀状は、明治時代に郵便制度が確立されると多くの方が利用するようになります。
明治6年(1873年)に郵便ハガキが発行されると元日の消印を狙って年末に投函する人が急増しました。
昭和24年(1949年)にお年玉くじ付き年賀ハガキが発行されるとより一層人気が高まり、1997年には37億枚を発行するまでの国民的行事になりました。
近年ではインターネットやメールの普及により年賀ハガキの発行枚数は減少傾向にあります。しかし古くは平安時代に由来を持つ伝統行事として今なお多くの日本人に親しまれています。
いかがですか?日本人の多くが子供の頃から慣れ親しんだ『年賀状』という風習が実は平安時代に由来するとは思いませんでした。
こうして改めて由来を知るとより一層『年賀状』という風習に愛着が沸いてきます。この素晴らしい風習を後世に伝えるためにもお世話になった方に『年賀状』を出してみませんか?