地方によって違いすぎる!?特徴的なお雑煮7種をご紹介♪
新年の縁起物として食されるお雑煮は地方によって特色が違い、様々な味が受け継がれています。ここでは各地で受け継がれているお雑煮の中から特徴的な7種をご紹介します。
大きく分けると2種類!関西と関東の違いとは?
地方による違いは主に「お餅」と「汁」に分けられます。
- 餅:丸餅、角餅
- 汁:澄まし汁、赤みそ仕立て、白みそ仕立て、小豆汁
このお餅と汁の違いから大きく分けると《関西風》と《関東風》に分類されます。
関西の原点は「京都雑煮」と言われ、京都では昆布ダシで丸餅を煮た後、白みそで仕立てます。ただし西日本全体で見ると白みそ仕立てよりもお澄まし仕立ての地方の方が多いです。
関東の原点は「江戸雑煮」と言われ、武家の特色が大きく表れています。武家では「敵をのす」という縁起に担ぎ、伸し餅を使った角餅を焼いて使用します。
またみそ仕立ては「勝負にみそをつける」ということからお澄まし仕立てが好まれ現在もお澄まし仕立ての地方が多いのが特徴です。
いかがですか?みそ一つにしても赤みそ・白みそ、ダシ一つにしても鰹ダシ・昆布ダシ・鶏ダシなど、《地方による違い》が醍醐味ともいえます♪
地方によって違いすぎる!特徴的なお雑煮7種を紹介♪
ここでは地方によって違いすぎるお雑煮の中から厳選した特徴的な7種類を北から順にご紹介します。
北海道には元々お雑煮の文化が無く、明治以降に移住した人により各地へと広がったため、味付けは地方によって違います。
しかし共通する特徴は「とにかく具が豪華」!一般的な大根や人参に加え、鮭や「つと」と呼ばれる練り物が使用され最後にイクラをたっぷり乗せます。
●岩手県
岩手県の三陸海岸地方ではお餅をクルミだれに付けます。クルミを刷り佐藤や醤油で味付けをした甘いたれをお雑煮の椀に沿え、お餅を付けて食べます。
●奈良県
奈良では白みそ仕立てのお雑煮ですが、具のお餅は別皿に用意したきな粉を付けて食べます。黄色いきな粉には《豊作になるように》との願いが込められています。
●香川県
香川では白みそ仕立てのお雑煮に「あんころ餅」を入れます。甘いあんころ餅を入れるのは、《砂糖が貴重だった時代、お正月の雑煮は贅沢に祝おう》という先人の気持ちが込められています。
●徳島県
徳島県では具材が地域によって違いますが、東祖谷山村では「うちちがえ雑煮」と呼ばれるお餅が入っていない豆腐と頭芋だけのお雑煮です。
これは平安時代、地元の人々が安徳天皇を里芋と大豆でもてなしたところ、「大豆は豆腐にするように」と言われたことに由来します。
●広島県
広島県のお雑煮はとにかく具沢山!大根、カブ、人参、ほうれん草、しいたけに加え、ハマグリやブリを入れるところもあります。他県との最大の違いは《牡蠣》を入れること!名産地ならではの楽しみ方です。
●島根県
島根県の一部では砂糖と小豆を煮て《ぜんざい》のようなお雑煮を作ります。かつては塩味の澄まし汁に茹でたお餅を入れ、煮小豆をのせてさらに砂糖を振り掛けて食べていました。
いかがでしたか?お雑煮も地方によって全く違いますね。珍しいお雑煮が食べてみたい!という方は、ぜひ地方の旅先で新年を迎えてみてはいかがでしょうか♪