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お屠蘇

天皇陛下のお正月ってどんな内容?お酒はいつ飲むのか

お正月と言うとお屠蘇を飲んでおせちを食べて、お雑煮を食べて、など一連の流れが決まっているという方も多いでしょう。

 

ところで天皇陛下はどのようなお正月を迎えるのでしょうか。皇室の一般参賀でその姿を拝見することも多い天皇陛下のお正月を見てみました。


皇室の三が日の食事

三が日の食事はほぼ同じものです。多少内容が変わりますが、基本スタイルが変わることはありません。なお一般家庭が元日に食べることが多いお雑煮やお屠蘇が朝出ることはありません。

 

内容を見てみると

 

  • 本膳

    お餅、小串ブリ焼き、浅々大根

  • 二の膳

    割伊勢海老、福目煮勝栗など

 

さらに雉子酒というキジの胸肉を焼いたものに熱燗を注いだものもあります。

 

昼食は新年参賀がありますので、その合間に軽食を取られ、夕食は御祝御膳とお雑煮です。

今時の宮中のお屠蘇事情は?

ところでお屠蘇と言うと宮中行事が始まりです。ですから天皇陛下や皇室でもお屠蘇は飲んでいるのではと思うのですが、その詳細が明らかにされることはありません。

 

一般家庭でもあるようなお年玉などについては明らかにされていることも多いのですが、そのほかの詳しい内容まで知ることはないのでしょう。

 

平安時代にはすでに始まっていた文化で、宮中ではまず屠蘇、その次に白散、最後に度嶂散と、飲むものも順番も決まっていました。

 

紀貫之の土佐日記にもその風習が確認されますので、伝統を受け継ぐ現代の皇室でもおそらく同じことはされているでしょう。


皇室のお正月は忙しい

皇室のお正月は基本的に忙しく、朝5時30分には四方拝という祭祀が行われます。その後歳旦祭に晴の御膳などが行われ、新年を祝う儀式は1日中行われるのです。

 

また天皇陛下ではありませんが、高円宮様に以前お年玉をもらったことはあるか、と言う質問がされました。

 

その時宮様はない、と答えられ、お正月が空けて学校に行くと同級生がお年玉の話をするのでうらやましいと思われたそうです。

 

ただし、正月三が日の日干支および生まれ年の干支が同じであれば両陛下よりお万那料を贈られるそうです。

 

お屠蘇は宮中発祥ですが、現在はあまり明らかにされていません。

 

それでも天皇陛下をはじめとした皇室のお正月を垣間見ることができるのは、日本人として嬉しいことかもしれません。


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